2024-06-15
写真展「一蓮托笑」開催まであと10日
福岡女性写真家チーム、清水です。
福岡市美術館での写真展「一蓮托笑」が近づいてきました。
準備も着々と進んでいます。
最近ある方に「なぜ50歳以上の女性にこだわったの?」と聞かれました。
改めて50代という年齢を考えてみると…
人生の半分を過ぎ、これまでの生き方を振り返る機会も増え、自分自身と向き合い、本来の自分を取り戻すタイミングとなるのかもしれない大切な時期と感じるんです。
2024年で還暦を迎えた私自身、47歳でこの仕事をはじめたうえ、50歳をすぎて離婚した後は「自分を応援したい!」とがんばる女性たちを撮り続けた10年間で、大きな変化の年でもあったと実感しています。
その10年間を振り返って思うに、
現代社会において女性は多様な価値観やプレッシャーに晒されながら、自分らしさを表現することが難しいと感じている人が少なくない気がします。
社会的な期待や世間の価値観に応えるために、本来の性格や才能を抑圧してきたり、周囲の目を気にして、本来の感情を表現できなかった女性たちのいかに多いことかと感じたり。。
私が撮る女性たちが昭和生まれの方が多いこともあるのかもしれませんが(確かに昭和は独特な価値観がありました)。
そんな女性たちが50代を生きる過程で大きな転機を迎え、これまでの生き方を振り返り、また前を向きながら進化していかれるんです。
社会の枠にとらわれず、自分自身の価値観や喜びを追求するようになった人や、周囲の目を気にせず、ありのままの自分を受け入れられるようになった人もたくさん見てきました。女性として深く共感するし、ほんとうに素晴らしいことです。
進化をはじめた女性たちは、長年の夢だったことに挑戦し始めたり、自分らしく生きることの喜びを周りの人に伝えています。
それは、ご本人が輝くだけでなく周囲の人々にも勇気を与えているんです。
私はこんな50歳以上の女性たちの存在や生き方を伝えたいし、今まさに頑張っていたり、悩んでいる女性に勇気を届けたい、と思ったんです。
だから、50歳以上の女性に限定して笑顔とストーリーを展示しようと決めました。
50代は、自分らしさに気づき、本来の自分を取り戻すための貴重な機会になると信じています。
自分自身と向き合い、ありのままの自分を大切にしながら、ともに輝かしい人生を歩んでいきましょう。
写真展のキャッチコピー「ともに、笑おう。」は、こんな思いから来ています。
写真展(福岡)「一蓮托笑」〜ともに、笑おう〜
過去の困難を笑顔に変え半世紀を生き抜いた女性50人のストーリー
2024年6月25日から30日 福岡市美術館ギャラリーF
会場にお越しになれない方のために、オンライン観覧もできるようご用意しています。
公式サイトには50歳以上の女性50人の笑顔とストーリーを掲載いたします。
会場にお越しになれる方、お会いできるのを楽しみにしております。