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2025-05-01

最高齢現役薬剤師さんがかけてくれた言葉

女性写真家チーム代表で
写真展「一蓮托笑」東京準備中、清水貴子です。

今はやめているのですが、
数年前までは出張撮影もお受けしていました。

7~8年前になるでしょうか…

私のお客様の中では最高齢だった、現役薬剤師さん。
東京下町にある、大正12年創業の薬局の看板娘こと、撮影当時90代の方を撮らせていただいたことがありました。

お名前は
比留間榮子さんと言って
「時間はくすり」
と言う本を、90代で出版されています。

直接の撮影依頼は
一緒にこの薬局を切り盛りしている、薬剤師のお孫さんでした。

そして、先日
このお孫さんから
以下について連絡がありました。

・榮子先生が101歳で亡くなられたこと
・ご遺影に私が撮った写真を使ったこと

ご連絡を受け、
思い出したのが、撮影時のエピソードです。

当時の私は50代。

榮子先生は90代。

撮影当日、
40年以上も人生の先輩の榮子先生がおっしゃった言葉が、今も忘れられません。

「今日はよろしくお願いします」
薬局カウンターで微笑む榮子先生に挨拶する私に、おっしゃいました。

榮子先生
「私は、ずっとこの薬局の中しか知らない井の中の蛙なの。だから、あちこちに行かれていろんな人の写真を撮っているあなたから見て『ここはこうした方がいいんじゃないか』と言う気づきがあったら、ぜひ教えて欲しいんです。もっと良くなることがあると思ってるのよ」

薬剤師として
70年以上薬局に立ち続け、

現役を貫いている方からの
言葉は想像もしないものでした。

その後、榮子先生だけでなく
スタッフさんや、薬局内の様子を撮り進める間も

薬局には、薬を求めて
多くの人が立ち寄り


榮子先生はカウンター越し、
時には患者さんの隣に座り、
笑顔でお話を続けていました。

皆様の様子を見ていると、

薬局だから
薬をもらいに来るのが目的なのだけど、


榮子先生と会い、話し、
笑い、手を握り、、

そのリアルなつながりが
心の温度を少し上げるのだろうな…と、

初対面の私でも伝わるほど、
温かなものが流れていました。

お孫さんからの連絡には
榮子先生は「命を使い切った人生だった」とありました。

命を使い切る。

私もそうありたい、
と心から願い、改めて決意した次第です。

撮影は数時間ではありましたが、
私は、榮子先生から多くを学ばせていただきました。

その節は、本当にお世話になりありがとうございました。
比留間榮子さんのご冥福を心からお祈りしております。

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