2023-03-28
自分の感情を言葉で表現するのが苦手な人×写真の効果
11年間ビジネス用プロフィール写真を撮ってきているものの、写真にあるチカラはビジネス戦略的なものだけではありません。
今日はいつもとは違う角度から、写真のチカラについてお伝えしようと思います。
私自身、自分の感情を言葉で表現することがあまり得意ではありません。
それは、幼いころからの親との関係性や出来事(あるいはもっと前の記憶)によって、自分で作り上げた「感情を押し込め感じないように蓋をしてしまう癖」が一つの原因でもあり、私はそれを身につけたまま大人になりました。ある日突然目が見えなくなった病気も、いろいろなことが重なり心と体が限界に達したからだと、今ならわかります。
そんな鉄壁の癖を身につけた私が、写真を通して自分が癒され、自分の感情を写真で表現したり、人の役に立てる喜びを見出せたことは本当に本当に大きかったです。
写真は、かつての私のように、自分の感情を言葉で表現することが苦手な人に特に向いています(もちろん写真以外にも様々な芸術や表現方法がありますが)。
改めて整理してみました。
<自分で写真を撮る=感情を表現する>
写真は、自由に心の向くまま撮ることができます。
撮るときは集中しているので、余計なことは考えません。
ぐるぐるといろんな思考でいっぱいの頭の中が、その時だけは静かになります。
最近のスマホは綺麗に撮れるので、スマートフォンでも十分です。
写真は撮るだけですから、感情を言葉で表現する必要がありません。
気になる景色やモノに、自分の想いを投影させる自己投影です。
その時に特に意識していなかったとしても、後から見返すと自分の心がそこに投影されていることがよくあります。
スマホよりもっとイメージ通りに撮りたい人は、少しデジタルカメラを学ぶと楽しくなりますよ。
でも大切なのは、上手に撮ることではなく「自由に」撮ること。写真に正解なんてありませんから。
今、あなたがもしも自分自身を表現する手段を探しているのなら、写真が加わることで言葉にできない感情を表現でき、今より少し人生が豊かになるかもしれません。
<自分で撮った写真を見る=自分の感情に気づく>
自分で撮った写真は、自分の感情を通して見た世界です。
私は、仕事以外でよくハスの花や空の写真を撮ります。
空の写真が好きなのは、その時に自分が抱えている苦悩よりも大きなものがそこにあることを思い出させてくれるというか、自分の存在や悩みの小ささを実感させてくれるから、だと思います。
要するに、ちょっとストレスがたまっているというサインでもあるし、癒されたいという自然な行動なのかなぁと。
「言葉にできない自分の感情を感じてみる」これが簡単&自然にできるのが写真。
だからこそ、感情を押し込めてきた人には特に、写真を楽しんで欲しいなぁと思います。
<他者から撮られる=自分を外側から見る>
自分の気持ちを押し込めてきた人は、表の意識(健在意識)では、写真に対する苦手意識を持っていたりしますが、誰しも心の奥深いところ(潜在意識)では自分を表現したい、わかってほしい、承認してほしいという欲求を満たしたいという感情があります。
苦手意識を持ち続けている人は、撮られる時の表情にまで影響するので、過去の写真体験にも良い記憶があまりなかったりします。
でも、そんな人ほど、撮られることに対する成功体験を積むことで、自分を表現することに苦手意識がなくなっていくので、まずは心許せる友人や家族、身近な人と一緒に写る(=他者に撮られる)ことからはじめてみましょう。
他者に撮られた写真に写る自分を見ると、最初は気になるところばかりに目がいったり、ひきつった笑顔が嫌だったりすることもありますが、たくさん積み重ねていくことで必ず慣れていきます。
写真写りが悪い人なんて、本当は一人もいないんです。
<写真の癒し>
以前、ある調査で「好きな写真を見返す時は、気持ちがしんどい時」が多い、と読んだことがあります。
好きな写真を見ることで、喜びや幸せの再体験をし、しんどい気持ちを和らげ癒されたいという自分を守る心の動きであり、自然な行動です。
なので、写真が好きな方は、撮ったり、撮られたり、時には見返したりと、その時々に感情を感じてみることをおすすめします。
もしも写真を見て涙が出てきたら、その感情をそのまま感じてみましょう。
悲しい?懐かしい?寂しい?それとも・・・?
感情は蓋をしてしまうと、ずうっとそこに残り続けますから…
写真には、見返すことで自分を癒し元気づけるチカラもあるんです。
写真にはいろいろあります。これまで11年間、お仕事ではビジネス目線のプロフィール写真やホームページ用、SNS用写真に特化してきました。
これらはもちろん自分のビジネスを進めていくうえで、戦略的かつ強力なツールですが、写真のチカラはここに書いたようにそれだけではありません。自分の感情を感じ、自分を癒す・・・これからは、そんな使い方もお届けできたらいいなぁと思い始めています。